片側顔面痙攣

・片側の顔面の筋肉が、不随意に、ぴくぴく引きつるように動いてしまう病気。片側の顔面の痙攣が、不随意に、発作性に、反復性におこる病気。
・命にかかわる病気ではない。
・三叉神経と顔面神経に対する血管圧迫が原因で発生。

治療法

・根本的な治療は手術により血管を移動させ、圧迫を解除すること
 →微小血管減圧術

微小血管減圧術

適応

患者が希望する場合は手術適応

術前準備

MRIを用いて顔面神経に対する責任血管による圧迫状況を把握

手術

  • 術後合併症の難聴を予防するために、術中モニタリングとして聴性脳幹反応を持続的に測定
  • 体位:側臥位
  • 皮膚切開
  • 乳様突起の付け根より1㎝後方に約5-6㎝の皮切
  • 開頭 500円程度の大きさの開頭
  • 硬膜内操作(顕微鏡下操作)
  • くも膜を切開し、髄液を吸引
  • 小脳上面に脳ベらをかけ徐々に深部に進み、三叉神経に達す。
  • ABRで第5波が1.0msec以上遷延したら聴力機能の危険信号と判断し、少し手術を中断し脳を休める。
  • 三叉神経周囲のくも膜を切開し、圧迫責任血管を確認
  • 責任血管が上小脳動脈(SCA)の場合、三叉神経の頭側より圧排しており、前下小脳動脈(AICA)、椎骨動脈(VA)の場合、尾側よりの圧排であることが多い。さらにSCAの場合、ループとなり圧迫している場合が多く、これを三叉神経より剥離していくが、血管がおれて脳梗塞が発生することを予防。
  • 脳幹への細い枝である穿通枝はAICAに比べ長いが、prosthesisの挿入により虚血とならないように注意
  • 神経、血管間の剥離が終了したらprosthesis(ダクロンフェルト)を脳幹と神経間に挿入
  • ]
  • 直接prosthesisが神経に接触しないようにし (interposition)、またダクロンフェルトをこより状にし、血管を包み、血管を大きく動かす方法(transposition)が再発も少ない
  • 神経のねじれ、変形も再発の原因となるため、形の改善を確認し、閉頭
  • 閉頭
  • 筋膜などを用い硬膜を密の縫合し、フィブリノゲンシート、フィブリングルーを散布し、乳突蜂巣があいていないことを確認した後、筋層、皮下、皮膚を縫合

術後経過

術後10日程度で退院