アナフィラキシーショック

 アレルギー反応の中でも外来性物質(薬剤・ハチ毒・ヘビ毒・食物など)の体内への侵入によりIgE抗体を介してヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、多くの臓器(皮膚・呼吸器・循環器など)が急速に障害される状態を言う。このうち、血圧の急速な低下をきたし急性循環不全に陥る重症なものをアナフィラキシーショック

①~⑤で問題となりうる。

①問診
②適応
③投与方法(①投与量②速度③観察)
④観察
⑤救命処置

特徴的な症状

・喉頭周囲組織の浮腫による上気道閉塞
・皮膚:痒、紅班、蕁麻疹
・目鼻口:血管拡張、浮腫
・唇舌:腫脹
・気管支喘息

治療

・VeenF急速輸血
・挿管→挿管不能例なら輪状甲状靭帯切開

1 アドレナリン(別名エピネフリン)

静脈路がない時は0.3~0.5mgを筋注。超緊急時は0.1mgづつ靜注
2~10μg/分持続投与(1mg/500mlとし60~300ml/時間又は1mg/20mlとし2.4~12ml/時間)

【アドレナリン】

  • アナフィラキシーショックの場合の第一選択薬
  • α1作用→血圧上昇作用
    β2作用→気管支筋弛緩作用
  • アナフィラキシーの循環虚脱や気管支痙攣発症時での死亡はアドレナリンの投与遅延や不十分な投与量に密接に関連している。
    →可能な限り早めに投与する。
    アドレナリン投与が遅くなれば死亡率が上昇

2 ポララミン1~2A靜注

  • 抗ヒスタミン薬
  • アナフィラキシーショック発症に関与するヒスタミンにのみ作用する薬物

3 ソルメルコート500~1000mg靜注(効果発現は4~6時間後)

  • メチルプレドニゾロン
  • ステロイド系
  • アナフィラキシーショックの急性期治療では効果はない

ロセフィン

  • セフトリアキソンナトリウム水和物
  • 慎重投与:本人に気管支喘息のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
  • アナフィラキシー様症状
    事前に既往歴について十分な問診を行う
    抗生物質のアレルギー暦は必ず確認する

ソル・メドロール

  • メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム
  • ソルメルコート→アナフィラキシーショックの治療として使用
  • 【効能効果】①急性循環不全②気管支喘息
  • 慎重投与:気管支喘息のある患者
  • 重大な副作用:ショック、アナフィラキシー様症状を伴うことがある