(1)新生児黄疸とは

新出生後2日から4日で現れる、皮膚や粘膜、白目部分が黄色く見える症状である。
新生児の血中ビリルビン値が高くなっている状態である。

(2)新生児黄疸の症状

生理的黄疸の場合、新生児の皮膚や粘膜、白目部分が黄色く見える。
病的黄疸(核黄疸など)の場合、中枢神経が侵され、ぐったりしたり、母乳の飲みが悪いなどの症状が生じる。
場合によっては、脳障害を起こすことがある。

(3)新生児黄疸の原因

胎児段階では、母体から供給される少ない酸素を利用するため、赤血球の数が出生後より多いが、出生して自発呼吸ができるようになると胎児段階ほどの数の赤血球が必要でなくなるので、赤血球が壊れる。
そして、赤血球が壊れるとビリルビンという黄色い物質が体内に生じる。
出生直後は、肝臓の代謝能力が低いため、一時的に血中のビリルビン値が高くなる。
母乳性黄疸(母乳中の脂肪酸がビリルビンを水溶性に変化させる酵素の働きを抑制することによって生じる黄疸)や、母子の血液型不適合から黄疸が生じることもある。

(4)新生児黄疸の診断

①身体検査:角膜や結膜、尿が黄色がかっているか調べる。
②血液検査:血液血清ビリルビンの量を調べる。
③尿検査:ビリルビン過剰生産の確認する。
④肝臓の生検
など。

(5)新生児黄疸の治療

①光療法ビリルビンは、光に当てると水溶性に変化する性質をもつので、保育器の中で緑色の蛍光灯の光を当て、ビリルビンを腎臓や肝臓から排出させる治療法である。
②血液交換療法
光療法を行っても血中のビリルビン値が低下しない場合には、血液そのものを交換する治療が行われる。

弁護士 藤田 大輔