(1)頚静脈孔神経鞘腫

 頭蓋底の頚静脈孔には、舌咽神経、迷走神経、副神経の3つの脳神経が通っている。
 この3つの脳神経のいずれかの神経から神経鞘腫が発生した良性腫瘍が頚静脈孔神経鞘腫である。

(2)頚静脈孔神経鞘腫の症状

 ① 鼻声
 ② 嗄声
 ③ 構音障害
 ④ 嚥下困難
 ⑤ 胸鎖乳突筋、僧帽筋上部の萎縮
 ⑥ 軟口蓋、咽頭、喉頭の感覚異常
 ⑦ 舌の3分の1の味覚消失
 ⑧ 手足のしびれ、歩行障害
 ⑨ 水頭症
  など。

(3)頚静脈孔神経鞘腫の原因

 舌咽神経、迷走神経、副神経のいずれかの神経から神経鞘腫が発生することが原因である。

(4)頚静脈孔神経鞘腫の診断方法

 MRI検査等

(5)治療方法

① 経過観察

 腫瘍発見直後であれば、半年後に造影MRI検査を行う。
 大きさに変化がなければ、1年に1回のペースでMRI検査を行っていく。

② 放射線治療

 ガンマナイフ、サイバーナイフ、定位的ライナック等

③ 外科手術

・頭蓋内限局型の場合、外側後頭下到達法にて手術を行う。
・頚静脈孔内・頭蓋外限局型の場合、頭蓋底手術を行う。
・ダンベル型の場合、外側後頭下到達法や頭蓋底手術を行う。

弁護士 藤田 大輔