① 東京地方裁判所 H23年5月19日    請求認容
② 東京地方裁判所 H23年12月22日   請求棄却
③ 名古屋地方裁判所 H15年11月26日  請求認容

分析

結論が異なる理由

・認容判決の特徴は、癌でないことが疑われる状況があった点にある

 具体的には、①の場合には、上部消化検査で胃体中部小彎に台上拳上を呈する腫瘍病変の確認できたのもが、1か月後には、胃体中部小彎に台上拳上を呈する腫瘍病変が消失していること、③の場合には、専門医に聞くまで、医師自体が乳がんでないことを疑っており、安易に専門医の意見を信じたという特徴がある。
 これに対して、②の場合には、癌でないと積極的に疑う事情は特に見られない。

・3つの判例の原告の主張は、どのような検査ができるかという点を同じように主張し、注意義務違反を導こうとしている。

 しかし、「癌もどき」で重要なポイントはこれらの判例の分析をした結果から、どのような検査をすべきだったか、できたかということよりも、「癌でない」とうい疑念が生じる事情があったか否かが重要であると考える。