(1)うっ血性心不全を原因とする換気不全(高炭酸ガス血症)

 心不全とは、なんらかの原因により心臓の機能が低下し、必要な量の血液を拍出できなくなった状態をいう。

 換気不全とは、呼吸負荷が呼吸運動をになう筋の筋力によってもはや支えられないときに生じるPaCO2の上昇(高炭酸ガス血症)である。

(2)うっ血性心不全の症状

① 頻脈
② 肝臓・脾臓の腫大
③ 全身のむくみ
④ 肺組織の浮腫
⑤ 尿量の減少
など。

(3)原因

 うっ血性心不全を起こした場合、肺から心臓へ送られるべき血液が肺静脈に滞留することにより、肺の中でガス交換が十分に行われない結果、血液中の酸素分圧(pao2)が低下し、二酸化炭素の分圧(paco2)が上昇することで生じる。

(4)診断方法

① 呼吸困難、換気による疲労の所見またはチアノーゼなどの症状の有無。
② ABG分析
③ 持続的なパルスオキシメトリー、胸部X線

(5)治療方法

 治療法は、基礎となる疾患により異なる。
 うっ血性心不全を基礎とする場合は、下記①~④の治療法によりうっ血性心不全の改善を試みる。

① 薬物療法

血管拡張剤とβ遮断薬、体液量減少のための利尿薬の投与。

② 他の非手術療法

心臓再同期治療、両心室ペーシング
植込み型除細動器
大動脈内バルーンパンピング

③ 手術療法

心室補助装置(VAD)
心臓移植

④ 生活習慣などの改善

塩分・水分制限を指導する。
禁煙や運動、減量を指導する。

弁護士 藤田 大輔