(1)緑内障とは何か?

 緑内障とは、眼房水の循環障害などによる眼圧上昇のために視神経が障害され、視野などの視機能に異常をきたした病態をいう。
 緑内障は、原発性緑内障、続発性緑内障、先天緑内障の3群に分類される。

(2)緑内障の症状

 明らかな特徴としては、異常な視神経乳頭とある種の視野欠損により特徴づけられる視神経障害である。
 虹視、視力低下、眼痛、頭痛、悪心、嘔吐等の症状がみられる。

(3)緑内障の原因

① 原発性緑内障

 線維柱体を含む房水流出路の房水流出障害あるいは房水の過剰産生によって眼圧が上昇する開放隅角緑内障、虹彩根部により隅角が閉塞されて眼圧が上昇する閉塞隅角緑内障がある。

② 続発性緑内障

 他の眼疾患および全身疾患や副腎皮質ホルモン薬などの薬物使用により、眼圧が上昇した病態である。

③ 先天性緑内障

 胎生期における隅角の発育異常により眼圧が上昇した病態である。

 眼圧の上昇により網膜神経節細胞の軸策の損傷が起こり神経節細胞が細胞死することが原因となる。
ただ、正常眼圧(11~21mmHg)をこえる眼圧が高い人でも多くは緑内障を発症しない。
つまり、眼圧上昇は直接的な神経圧迫まあは血流減少により軸策損傷に一定の役割を果たすが、眼圧と神経損傷との関係は様々であるといえる。

(4)診断方法

 詳細な病歴、視神経乳頭の検査、視野検査、眼圧測定、隅角検査、画像解析検査を含む包括的診察を行う。

(5)治療方法

 緑内障の治療は眼圧下降治療が原則となる。開放隅角緑内障では主に点眼薬を用いた薬物による治療が、閉塞隅角緑内障では手術的な治療が第1選択となる。
 手術としては、①瞳孔ブロックを解除する外科的治療としてレーザー虹彩切開術、周辺虹彩切除術がある。
 ②房水の流出を促進する外科的治療として、レーザー線維柱帯形成術、流出路再建術、ろ過手術などがある。

弁護士 藤田 大輔