敗血症とは

 敗血症とは、肺炎など感染症を起こしている部位から血液中に病原体が放出され全身が細菌感染を起こす結果として生じる炎症状態をいい、グラム陰性球菌、ブドウ球菌などが原因となり発症することが多い。敗血症が循環不全を伴う場合は敗血症性ショックと呼ばれる。

症状

 症状は軽度なものから重度のものまで観察されるが、重い症状としては肺や肝臓、腎臓などの臓器の急性不全や多臓器不全が発症することがある。

治療方法

 病原体部位から検体を採取したうえで培養等の方法により原因となった細菌を特定し、原因菌に合わせて抗菌薬や抗ウイルス薬などを投与する化学療法や免疫グロブリン療法等が行われるが、敗血症ショックをきたしている場合にはICUで管理がされる。

医療事件のうえで問題となりやすい場面

 医療事件において、患者さんの直接死因が敗血症とされているケースがあるが、敗血症に対する処置自体の不適切性が問題となる場合よりも敗血症に先行して発生した肺炎などの処置の不適切性が問題となる場合が多いように思われる。

弁護士 藤田 大輔