【概要】

新生児脳梗塞は,4000出生に1例程度の頻度で見られる新生児期の中枢神経疾患である。その80%以上が原因不明の特発性とされている。

 生後3日までの間に痙攣を主訴として入院となり,脳MRI等画像診断の結果脳梗塞と診断される例が多い。

新生児の脳梗塞の神経学的予後は,成人の脳梗塞の場合に比べ,比較的良好であることが多い(梗塞巣の部位にもよる)。新生児の脳の可塑性が影響するためと考えられている。





【契機・検査】

 新生児脳梗塞の初発症状としては痙攣(特に片側性)が多く, 57%が痙攣を呈すると報告されている。無呼吸発作や筋緊張異常といった他の初発症状を呈する場合もあるが,片側痙攣を呈する新生児については積極的に頭部MRIを施行すべきであるとの意見がある。

 なお,新生児の場合は大脳髄質の水分含有量が多く,CTで低吸収域として描出されるため,梗塞巣が小さい場合などにはCTが有効でない場合がある。また,超音波検査も,梗塞巣が小さい場合には適切な結果が出ない場合があると指摘されている。





【参考文献】

・小児科臨床 Vol59.No5

・小児科診療 20031

・日本周産期・新生児医学会雑誌 第49巻第2