【慢性硬膜下血腫】くも膜と硬膜の間に出血するもの。

・【症状】軽微な頭部外傷の2,3週間後から徐々に物忘れ、軽い片麻痺の症状、意識障害と進行していく。高齢者に多い。

・【診断】CTによって容易に判断できる。三日月状の血腫(灰色)をみとめる。血腫に被膜が形成されているという特徴がある。

・【治療】局所麻酔をし、血腫ドレナージを行う(手術)。

・(ドレナージ術)血腫のあるところの真上の皮膚に局所麻酔を行ってから切開。頭蓋骨に小さな穴をあけて、硬膜と被膜(外膜)を切開して血腫の中に柔らかい管を入れる。血腫の中身は多くの場合は液状なので管を通じて取り除くことができる。管を入れた状態にするだけでも中の血腫は自然に排出される。

手術時間は片側で約30分。術後は血腫のところに1~2日間ほど管を入れた状態にしておき、管を通して残りの血腫をゆっくりと取り除く。CTで血腫が十分取り除かれたことを確認の上で管を抜く。約1週間後に抜糸を行う。

・通常は脳に直接触れることはないので、手術の危険性は低い。

ドレーン(ドレナージ)・・創傷部や体腔内に貯留する血液や浸出液を対外へ排出するために、用いられるゴム製またはシリコンなどでできた合成樹脂性のゴムのことをいう。

短いドレーンの場合、傷のあるところからドレーンを挿入し、血液や浸出液を吸い出してガーゼで吸収するように使う。
長いドレーンの場合は、先端に排出バッグが接続されており、逆流しないように挿入部より排出バッグを下にするようにして使う。