弁護士法人ALG&Associates

弁護士  金﨑 浩之


1 肝臓の2つの機能から

 昨日の続きです。

 さて、肝臓の機能は大きく分けて、門脈系と総胆管系があることは昨日書いたとおりです。

 これと関連して、肝臓の機能障害を考えるときも、肝細胞の障害なのか、それとも胆汁のうっ滞なのか、で分けて考えると便利です。

2 肝細胞の障害

 GOT、GPT、LDHは、肝細胞の障害を示唆する所見です。なぜなら、これらは肝細胞が障害を受けると血中に遊離してくるからです。

 なので、例えば急性肝炎などではこれらの数値が上がります。

3 胆汁のうっ滞

 これに対し、ALP、γ-GTP、直接ビリルビンなどは、胆管が閉塞したり、胆汁がうっ滞すると遊離する、胆道系の酵素です。

 なので、例えば胆管癌や胆管結石などでこれらの数値は上昇します。

 また、黄疸も重要です。

 間接ビリルビンは、寿命がきた赤血球が破壊された、赤血球の代謝物です。

 これが肝臓で合成されて直接ビリルビンになります。
 そして、これが胆汁に乗って十二指腸に分泌されることになります。

 したがって、この胆道系に何らかの障害が出ると、黄疸が起こってくるという機序になります。

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参考
・「第8回 弁護士のための医療過誤訴訟講座 講義録」