1 総論

・C.difficileは、正常な腸内細菌叢では、1~4%に過ぎない。

・抗菌薬によって、腸内細菌が死滅・減少し、C.difficileが異常繁殖して優位となると、トキシン(毒素)を産出し、腸炎を引き起こす。
 →C.difficileに無力(耐性)で、他の腸内細菌を死滅・減少させやすい(感受性がある)抗菌薬ほど、CDIを発症させやすい。

2 抗菌薬とCDI発症のリスク

・全ての抗菌薬が原因となりうる(但し、リスクの高低は異なる)。

・クリンダマイシン、セフェム、キノロン系の抗菌薬は高リスクとされる。

・偽膜性腸炎の治療薬であるメトロニダゾールやバンコマイシンですら、リスクは低いが原因となりうる。

3 抗菌薬と下痢・腸炎との関連

・抗菌薬関連下痢症の15%~25%がCDI
・抗菌薬関連大腸炎の50%~75%がCDI
・抗菌薬関連偽膜性大腸炎の95%以上がCDI

→抗菌薬に起因して偽膜性大腸炎が発症すれば、その95%以上の原因菌はC.difficileであるが、単なる大腸炎や下痢の場合には、他の菌が原因菌である可能性が高まる傾向にある。

参考文献
・松井敏幸ほか編「ここが知りたい!偽膜性腸炎/CDI」(文光堂)