弁護士法人ALG&Associates

弁護士 金﨑 浩之



1 感度と特異度

 ① 感度:その疾患に罹患している患者における陽性率(=真陽性率)

  ・PID=positive in disease

  ・感度が高い→偽陰性率が低い→陰性的中率が高い→除外診断に優れる

 ② 特異度:その疾患に罹患していない人における陰性率(=真陰性率)

  ・NIH=negative in health

  ・特異度が高い→偽陽性率が低い→陽性的中率が高い→確定診断に優れる

2 陽性的中率と陰性的中率

 ① 陽性的中率:ある検査結果が陽性と出た場合に本当にその疾患に罹患している確率

  ・特異度が高い→偽陽性率が低い→陽性的中率が高い→確定診断に優れる

 ② 陰性的中率:ある検査結果が陰性と出た場合に本当にその疾患に罹患していない確率

  ・感度が高い→偽陰性率が低い→陰性的中率が高い→除外診断に優れる

3 検査前確率

  ・検査前確率:ある検査を実施する前にその疾患を持っている確率(=有病率)

  ・検査前確率が変化しても感度・特異度は変化しないが、陽性的中率は変化する

  ・検査前確率が高ければ、陽性率も高くなる。検査前確率が低ければ陽性率も低くなる。

4 検査前確率の具体例

 ・咳なし、咽頭の発赤・腫脹・白苔付着、前頸部リンパ節腫脹などの臨床所見があると、咽頭炎の検査前確率が高くなる。

 ・人間ドックのような一般人を対象にしたスクリーニング検査では、一般人口の有病率が検査前確率になる。

 ・一般の診療においては、患者はある訴えをもって医療機関を訪れているため、同じ検査を施行しても検査前確率は高くなる。

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参考文献

・細川直登編「感度と特異度からひもとく感染症診療のDecision Making」(文光堂)