敗血症-日本版ガイドラインとSSCG2012


弁護士  金﨑 浩之


1 日本版敗血症診療ガイドラインの13項目

-診断と感染症に対する治療-

①敗血症の定義と診断

②感染症の診断

③抗菌薬治療

④画像診断

-全身管理と補助療法-

⑤初期蘇生と循環作動薬

⑥人工呼吸管理

⑦血糖コントロール

⑧栄養管理

⑨ステロイド

⑩DIC対策

⑪急性血液浄化法

⑫免疫グロブリン

⑬蛋白質分解酵素阻害薬


2 日本版敗血症診療ガイドラインとSSCGの主な相違点

・⑩、⑪、⑬は、日本独自のもので、SSCGには記載がない。

・初期蘇生について
 日本では、血圧にこだわらず、代謝性アシドーシスの進行、血中乳酸値の上昇を認めたら、初期蘇生を開始するとしている。
 SSCGでは、低血圧と血中乳酸値の上昇を初期蘇生の開始基準としている。

・血管作動薬について
 日本では、ノルアドレナリンを第一選択薬とし、バゾプレッシンの追加を可としている。ドーパミンは推奨していない。
 SSCGでは、ノルアドレナリンを第一選択薬とし、ドーパミンを第二選択薬としている。

・日本では、選択的消化管除菌、選択的口腔咽頭除菌を推奨していない。
 SSCGでは、両者を推奨している。

・日本では、免疫グロブリンを推奨している(ただし、その推奨度は弱い)。
 SSCGでは、推奨していない。

・日本では、経腸栄養の推奨度が1B、SSCGの推奨度は2Cとなっており、日本の推奨度のほうが強い。

・日本では、免疫調整栄養剤の使用を患者の病態に応じて可としている。
 SSCGでは、推奨していない。