血液ガス分析の基本

 弁護士 金﨑 浩之


1 覚えておきたい血液ガスデータの正常値

  Na      140 mEq/L

     K            4 mEq/L

     Cl       104 mEq/L

     pH       7.40(中性は7.00なので、弱アルカリ性)

     PO2  100 Torr

     PCO2    40 Torr

     HCO3    24 mEq/L

     AG         12 mEq/L


2 酸塩基平衡

① アシドーシス  pH<7,40

②アルカローシス   pH>7,40


3 pHを決める2代因子

①代謝性因子 HCO3(重炭酸イオン)

 アルカリ因子なので、

 ・↑ 代謝性アルカローシス

 ・↓ 代謝性アシドーシス

②呼吸性因子 PCO2(二酸化炭素分圧)

 酸性因子なので、

 ・↑ 呼吸性アシドーシス

 ・↓ 呼吸性アルカローシス


4 代償機構

 ・ホメオスターシスにより、生体には、pHを正常化させるために、代償機構が働く。

 ・代謝性アシドーシス(HCO3↓)になると、呼吸性アルカローシス(PCO2↓)になる。

 ・代謝性アルカローシス(HCO3↑)になると、呼吸性アシドーシス(PCO2↑)になる。

 ・呼吸性アシドーシス(PCO2↑)になると、代謝性アルカローシス(HCO3↑)になる。

 ・呼吸性アルカローシス(PCO2↓)になると、代謝性アシドーシス(HCO3↓)になる。

 ※どちらが病態で、どちらが代償機構か?⇒ 変化率の大きい方が病態、小さい方が代償機構

   臨床上の多くは、代謝性アシドーシスなので、呼吸性代償(PCO2↓)が働いているか確認