乳房温存手術

 弁護士 金﨑浩之


1 適応

StageⅠ、Ⅱの標準治療

浸潤癌、非浸潤癌を問わない

腫瘍径が3㎝以下(乳房温存療法ガイドライン)

 (ただし、3㎝を超える場合でも、切除断端が陰性で良好な整容性が担保されれば適応となる)

術前化学療法、分子標的療法が奏功して、腫瘍径の求心的縮小が得られ、適応となった場合(推奨グレードB)

・術前内分泌療法は、慎重の上検討しても良い(推奨グレードC1)

・術後放射線治療は必須なので、術後放射線治療の適応があること


2 適応外

多発癌を異なる乳腺腺葉領域に認める場合

 (ただし、2個の病巣が近接しており、安全性・整容性が担保できれば適応となる)

広範囲に乳癌の進展が認められる場合

術後放射線治療が適応外である場合

・その他、温存乳房の整容性を保てない場合

・患者が乳房温存術を希望しない場合

※ 年齢、リンパ節転移の有無、腫瘍占拠部位、乳癌家族歴、再発高リスク群などは、乳房温存術の禁忌とはならない。

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参考文献

・日本乳癌学会編「乳腺腫瘍学」(金原出版株式会社) 160頁~164頁