乳癌のサブタイプ分類

 弁護士 金﨑 浩之


1 サンクトガレン・コンセンサス会議2011によるサブタイプ分類

 病理組織学的に乳癌であることを確定したら、モルモン受容体(ER、PgR)、HER2を決定し、サブタイプの推定を行う。

意義-適切な化学療法・分子標的療法を判断する上で有益な情報となる。

ER=エストロゲン受容体
  女性ホルモンのエストロゲンと結合する受容体

PgR=プロゲステロン受容体
  女性ホルモンのプロゲステロンと結合する受容体

HER2
  癌遺伝子のHER2/neuの遺伝子産物。膜貫通型の蛋白質。細胞増殖因子の受容体

について、陽性・陰性を判断する。


2 サブタイプ分類

Luminal(管腔)A

  ER(+)かつ・またはPgR(+)

  HER2(-)

  Ki67低値

LuminalB with HER2(-)

  ER(+)かつ・またはPgR(+)

  HER2(-)

  Ki67高値

LuminalB with HER2(+)

  ER(+)かつ・またはPgR(+)

  HER2(3+)

  Ki67不問

HER2-enriched(HER2高発現型)

  HER2(3+)

  ER(-)かつPgR(-)

Basal-like(基底細胞様型)

  ER(-)かつPgR(-)かつHER2(-) … トリプルネガティブ


3 特徴

・LuminalA

  ERを強く発言している。 増殖活性は高くない。

・LuminalB

  ERを強く発言している。 しかし、増殖活性は高い。

・HER2高発現型

  増殖活性は高い。

・Basal-like(トリプルネガティブ)

  増殖活性は高い。進行が早く遠隔転移を起こしやすい。NG3が多い。