乳癌の悪性度分類-Nuclear grading system

 弁護士 金﨑 浩之


1 核異型度分類(Nuclear grading system)

A 核異型
 Score1:核の大きさ、形態が一様で、クロマチンが目立たない。
 Score2:1と3の中間
 Score3:核の大小不同、形態不整が目立つ。クロマチンの増量

B 核分裂像の数
 Score1:高倍(×400)10視野で5個未満
 Score2:同10視野で5~10個
 Score3:同10視野で11個以上

C Nuclear grade
 Grade1(G1):2、3点
 Grade2(G2):4点
 Grade3(G3):5、6点

2 考え方と採点方法

 癌は、核異型の度合いが大きいほど悪性のようです。要するに、正常細胞の核と比べて、”異なっている”度合いが大きいということです。クロマチンの量も関係しているようです。

 また、核分裂数が多ければ、それだけ核分裂が活発であることを意味し、癌細胞としての増殖能も高いということになります。

 計算方法としては、

 AがScore2で、BがScore1であれば、合計3点なので、グレードはG1になります。

 実際に、弁護士が計算することはありませんが、悪性度評価として、診療記録にG2と書いてあったら、その意味を理解する必要があります。

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参考文献

①日本乳癌学会編「乳癌取扱規約」(金原出版)

②日本乳癌学会編「乳腺腫瘍学」(金原出版)35頁