乳癌の基礎

 弁護士 金﨑 浩之


1 分類
 
  ・浸潤性乳癌…癌細胞が間質に浸潤しているもの

      ※浸潤性乳管癌と特殊型に分類される。

        浸潤性乳管癌は、さらに①乳頭腺管癌、②充実腺管癌、③硬癌に亜分類される。

  ・非浸潤性乳癌…間質への明らかな浸潤が認められないもの

      ※非浸潤性乳管癌(DCIS)と非浸潤性小葉癌(LCIS)に分類される。

2 浸潤性乳管癌の亜分類

 ①乳頭腺管癌

  ・浸潤癌巣が乳頭状増殖・管腔形成を示す癌、又は乳管内成分優位の浸潤癌

  ・乳管内成分優位の浸潤癌とは、乳管内成分が癌巣の大部分を占めるもの
   組織形態は問わない。
 
  ・浸潤性乳管癌の中では、最も分化度が高い。

 ②充実腺管癌

  ・充実性の比較的大きな浸潤癌巣が、周囲組織に対して圧排性ないし膨張性発育を示す。

  ・癌巣のほぼ全周において、周辺組織に対し比較的明瞭な境界を示す。

  ・浸潤巣の中心部に壊死(中心壊死)を伴うことが多い。

  ・癌細胞の核異型が強く、核分裂像が多い。

  ・トリプルネガティブ乳癌の多くは、この組織型。

  ・浸潤性乳管癌の中では、分化度は真ん中。

 ③硬癌

  ・癌細胞がバラバラに、あるいは小塊状ないし索状になって、間質に浸潤。

  ・乳癌の中では最も頻度が高い組織型

  ・硬癌(狭義)は、乳管内癌巣の部分が極めて少なく、間質浸潤が高度なもの

   乳頭腺管癌、充実腺管癌由来の硬癌は、びまん性の間質浸潤が面積的に優位を占めるもの