定義

 全身性炎症反応症候群(SIRS)のうち、感染によって惹起されたものをいう。感染の存在に加えて以下の4項目のうち2項目が該当した場合に敗血症と診断する。

① 体温が38℃超又は36℃未満
② 心拍数が90回/分超
③ 呼吸数が20回/分超又はPaO2が32Torr未満
④ 末梢白血球数が12,000mm3超もしくは4000mm3未満、又は未熟型白血球が10%超
(PaO2は動脈血酸素分圧、60Torr(mmHg)以下で呼吸不全と判断する。)

敗血症の代表的原因部位と原因菌

 原因部位は腹腔内、呼吸器、カテーテル関連を含む血流、皮膚・軟部組織、尿路が多いとされている。原因菌としては、黄色ブドウ球菌、大腸菌、肺炎桿菌、緑膿菌、エンテロバクタ属などが多いとされている。

 免疫力の低下、糖尿病等特定の慢性疾患があることによって敗血症性ショックに至る危険性が高まる。敗血症性ショックは敗血症によって引き起こされる低血圧症をいう。

敗血症の危険

 敗血症が悪化すると、錯乱・覚醒レベル低下がみられる。皮膚が潮紅し、心拍数増加、動悸、頻呼吸、尿量の減少、血圧低下等の症状を来す。その後、多くの場合、体温が正常値以下に低下し、呼吸が非常に困難になる。血流減少のため、生命維持にかかわる臓器(腸など)を含む組織が壊死し、その結果壊疽が起こる。

さらに敗血症性ショックが起これば、治療にもかかわらず血圧が低下する。

治療を行った場合でも、敗血症の死亡リスクは約15%、敗血症性ショックの死亡リスクは40%以上とされている。

カテーテル関連の敗血症

 カテーテル等医療行為関連で尿路感染症ないし血流感染症がありうる。

参考文献

・病気がみえる vol.5第一版/Medic media
・今日の治療指針-私はこう治療している 2011/医学書院
・日本版敗血症ガイドライン/日本集中治療医学会
・メルクマニュアル医学百科

以上
大阪支部  弁護士  浅田 有貴