胃癌の組織系と分化度

 弁護士 金﨑 浩之

1 胃癌の組織系

①高分化癌

 ・高分化管状腺癌

 ・乳頭腺癌
  ※高分化管状腺癌よりも予後不良

②中分化

 ・中分化管状腺癌

③低分化

 ・低分化腺癌

 ・印環細胞癌

 ・粘液癌


2 分化度

 ・胃癌の場合、単一の組織系で構成されることはあまりなく、複数の組織系の混合型が多い。

  →故に、診断名をつけるときには、最も優勢な組織系を診断名に選ぶ。

 ・粘膜内の癌が高分化癌であっても、浸潤するにしたがって、低分化になっていく傾向がある。

  ※高分化管状腺癌も乳頭癌も、浸潤すると低分化、未分化癌に変わっていくことが多い。

 ・分化度が高いほど早期発見される傾向にあり、低ければ早期発見が困難になる傾向あり。

3 Implication

 癌の見落とし事例で、癌が発見されたステージⅣの時点で未分化・低分化癌となってしまい悪性度が高かったからと言って、発病当初から悪性度が高くて予後不良の癌だったとは言えないし、早期発見が困難だったとも言えない。