光デジタル法と色素法

 弁護士 金﨑 浩之

Ⅰ 進行した胃癌を内視鏡検査で拾い上げることはさほど困難ではない。
   しかしながら、早期胃癌の多くの場合、形態や色調の変化に乏しいため、通常の内視鏡観察のみで発見するのは時に困難である(消化器内視鏡 2011,April-721頁)。

 →ということは、通常の内視鏡観察だけで鑑別診断を行うべきではないということになるのでは。


Ⅱ 診断方法

1 光デジタル法(NBI-narrow band imaging)

・主に拡大内視鏡を併用した精査目的に使用される。しかし、光量が弱いため、通常内視鏡のスクリーニング検査には不向き(消化器内視鏡 2011, April-722頁)。
・ボタン一つで画像強調が可能であり、拡大内視鏡を併用することで生検を行うことなく良悪性診断、範囲診断がある程度可能(同書724頁)。


2 色素法(インジゴカルミン法-消化器内視鏡 2011,April-722頁)

・機序-粘膜を染色しない青色系の色素であるインジゴカルミンが粘膜の陥凹部に貯留することで、病変の形態や粘膜表面の微細構造の凹凸を強調して観察する方法。
・胃の観察において、最も広く用いられている画像強調法であり、通常内視鏡検査では診断困難な微小病変の拾い上げ、癌の範囲診断、深達度診断などに用いられる。
・この方法W用いると、凹凸が強調されることにより、病変部の隆起、陥凹変化がより明瞭になるため、病変部の精査だけでなく、スクリーニング検査にも有用である。