脊柱変形

 脊柱は本来、前額面では垂直であるが、矢状面では頸椎は前弯、胸椎は後弯、腰椎は前弯を呈している。骨盤は約30°前傾し、仙椎とともに骨盤環を形成して脊柱の土台となっている。弯曲異常あるいは病的姿勢とは、生理的な前弯や後弯が異常に増大ないし減少している状態をいう。

自家矯正が完全にはできない側方弯曲の存在・錐体の楔状変形・錐体の凸側へのねじれという3条件がそろった場合に構築性脊柱側弯症とする。錐体のねじれによって胸郭の変形が生じるため、側弯側背部の隆起と肩甲骨突出が多くのケースで見られる。

先天性脊柱側弯症

 先天性脊柱側弯症は症候性側弯症の一種である(特発性でない)。進行性である場合が多い。

脊柱側弯症の診断

 立位の患者の背部視診、X線撮影、CT画像撮影、これらをふまえた錐体のねじれの評価などを実施して行う。出生前であれば脊柱変形・脊椎異常が超音波診断等で明らかになる場合もある。

医師による分娩管理

 産婦人科診療ガイドライン(産科編2011)では、産科医が行う診療行為について推奨レベルを3つに分けている(「強く勧められるもの」、「勧められるもの」「考慮するもの」)。このうち「強く勧められるもの」と「勧められるもの」については、原則として2011年時点では、これに反する医療行為が行われた場合には、原則として注意義務違反があると評価されるべきと考えられる。

参考文献

・病気がみえる vol.10(第三版)/Medic Media
・標準整形外科学 (第十一版)/医学書院
・医療訴訟の実務/商事法務
・産婦人科診療ガイドライン-産科編2011

以上
大阪支部  弁護士  浅田 有貴