*参考文献
石原理ほか『議事録 産科婦人科学』株式会社メジカルビュー社、2010
日本産婦人科手術学会『産婦人科手術スタンダード』株式会社メジカルビュー社、2005

帝王切開術をした後の妊娠は、種々の合併症を伴う可能性があり、リスク高い。

VBACの候補者として考慮する要件

・帝王切開術数が1or2回
・帝王切開術が子宮下部横切開でされている
・骨盤に狭骨盤などの臨床的問題がない
・帝王切開術以外に子宮に創部がない、破裂歴がない
・医師が随時胎児モニタリングを利用でき、緊急帝王切開術を行える環境下で分娩を行える
・医療施設に麻酔医がおり、緊急帝王切開術に対し、麻酔を行える

VBACが禁忌の場合

・前回の帝王切開術の子宮切開が古典的orT字型の場合や、子宮切開の手術を受けている
・狭骨盤である
・経膣分娩に対する内科的or産婦人科的合併症がある
・産科医、麻酔医を含む十分なスタッフの確保が困難であるため、緊急帝王切開術を行い得ない

帝王切開術に必要な人員

・術者及び助手、麻酔科医、外回りの看護師、器械出しの看護師、新生児担当の医師or看護師が必要

裁判例

帝王切開既往歴のある妊婦に経膣分娩を実施した医師の過失が肯定された事例として
東京地判昭和62年2月24日など

弁護士 池田実佐子