弁護士 池田 実佐子


帝王切開時の胎児の損傷

 

参考文献

日本産婦人科手術学会『産婦人科手術スタンダード』株式会社メジカルビュー社、2005

周産期医学編集委員会『周産期診療指針2010』株式会社東京医学会、2010

 

胎児の損傷の回避のための注意点

 

筋層の切開に当たり、卵膜の膨隆が確認できるまで薄く数回に分けて切開。

切開縁の上部筋層を圧迫しながら切開を進めることで切開時の出血を減らし良好な視野を確保する。

 

卵膜の近くまで切開したらメスは使用しないで曲ペアンの先を拡げることにより残った薄い筋層を排除し卵膜表面に到達する。

特に出血で切開創底部が見えない状況でメスを使うのが最も危険。

 

頭位の場合は、毛髪が透けて見えるためわかりやすい。

他方、骨盤位の場合は、胎児の子宮筋層、卵膜の色と差が少なく、誤って胎児の臀部を切ることがあるので細心の注意必要。

破水時にも羊水が流出し、胎児先端部が子宮壁に密着しているため特に注意。

 

                                                                                 以上