1 産褥と子宮復古

① 産褥

分娩を終え母体が妊娠前の状態に回復するまでの状態

② 子宮復古

《子宮体部》
・重量; 分娩直後:1000㌘→ 1週間後:500㌘→ 2週間後:300㌘→ それ以降:100㌘以下
・子宮収縮; 分娩を終えると、子宮は妊娠前のサイズに戻っていく。
※機序; 細胞数の減少ではなく、細胞のサイズが小さくなっていく。

《胎盤付着部》
・胎盤を娩出した後、著しく収縮→ 胎盤剥離部の止血に寄与(生理的結紮)

《子宮の血管》
・妊娠中に拡張した子宮動静脈→ 血管の径は妊娠前の大きさに戻る

2 産褥と弛緩出血

①正常な生理

・娩出後も子宮は収縮を繰り返す(後産陣痛)
   ↓
・床脱落膜の海綿層で断裂が起こり出血する。
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   ↓
・子宮収縮によって止血される(生理的結紮)。
・破綻血管腔に形成された血腫も止血に寄与。

② 弛緩出血

・分娩3期以降の子宮収縮不全による多量の出血(通常、500m㍑以上)

・子宮内腔の出血
 ※外傷性出血(子宮破裂、頸管裂傷、膣壁裂傷)ではない!→ 外傷性は除外診断

・弛緩出血は妊産婦死亡の主要原因
 ※出血多量 → 循環不全で産科DIC → 出血傾向↑という悪循環

3 治療

① 双手圧迫法

・出血をコントロール

② 子宮内ヨードホルムガーゼ

・ガーゼによる圧迫止血
 ※ガーゼの抜去は原則24時間後

③ 輸液・輸血

④ 子宮収縮薬

・オキシトンなど投与

⑤ 子宮摘出術(TAH)

・子宮収縮不全や出血が継続する場合は必要。