1 概念

①流産、早産、正期産、過期産の定義

・流産; 22週未満   約15%
・早産; 22週以降37週未満   約5%
・正期産; 37週以降42週未満   約80%
・過期産; 42週以降   約1%

②切迫早産

定義;早産の危険性が高いと思慮される状態
欧米;妊娠37週未満の規則的子宮収縮 + 子宮頸管の開大
日本;妊娠37週未満の規則的子宮収縮のみ

2 早産の要因と病態生理

①感染要因

細菌性膣炎(BV)→ 子宮頸管炎→ 絨毛膜羊膜炎(CAM)→早産
 (膣内感染)    (子宮頸管内感染)  (子宮内感染)

②子宮容積の増大

多胎妊娠・羊水過多 → 子宮筋の伸展 → 早産

③子宮頸管無力症

・膣からの細菌が子宮内に侵入→ 子宮頸管熱化・陣痛→ 早産
・児の先進部による子宮頸管の圧迫→ 子宮頸管熱化・陣痛→ 早産

④脱落膜からの出血

子宮内出血 → トロンビン形成 → 炎症反応 → 早産

⑤前期破水

前期破水 → 陣痛 → 早産
※前期破水; 陣痛発来前に卵膜の破綻をきたし羊水が流出したもの

3 絨毛膜羊膜炎(CAM)

・早産の主要因
・脱落膜に炎症が及ぶ→ 脱落膜のマクロファージや子宮細胞から子宮収縮物質が産出→ 子宮収縮惹起→ 切迫早産
・CAMになると、胎児への感染リスク↑
→ 積極的な子宮収縮抑制薬の投与は控える

stage

stageⅠ; 炎症細胞は脱落膜のみ
stageⅡ; 炎症細胞は脱落膜、絨毛膜に及ぶ
stageⅢ; 炎症細胞は脱落膜、絨毛膜、羊膜に及ぶ
※母体組織(脱落膜、絨毛膜) → 胎児組織(羊膜)