1 概念

① 全身性炎症反応症候群(SIRS)

SIRS=systemic inflammatory response syndrome

② 敗血症(sepsis)

敗血症とは、感染が惹起した全身性の炎症反応(過剰な免疫反応)
→したがって、敗血症はSIRSに含まれる。

③ 分類

・原発性敗血症-原因不明
・続発性敗血症-原発巣が明確

2 病態生理

進行

敗血症 → 重症敗血症 → 敗血症性ショック(急速に致死的経過)
※ショックは、敗血症全体の約40%に合併

機序

・炎症性サイトカインが単球やマクロファージを刺激して炎症反応を惹起する。
・血行動態

初期-髙心拍出量、全身血管抵抗低下 → warm shock
末期-低心拍出量、全身血管抵抗上昇 → cold shock

凝固系

・播種性血管内凝固(DIC)も発現
→ 出血よりも循環不全による多臓器障害が顕著 → MODSに進展

3 血中への侵入ルート

・高頻度

 基礎疾患
-尿路腎炎など
呼吸器肺炎、膿胸など
消化器胆管炎、胆嚢炎など

・中頻度
-皮膚、軟部組織

・低頻度
-生殖器、骨・間接(骨髄炎、関節炎)、中枢神経(髄膜炎)

4 起炎菌

一般的傾向

・大腸菌、緑膿菌が顕著
・腸球菌、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、緑色連鎖球菌などが増加傾向

感染ルート

・尿路-大腸菌、緑膿菌、腸球菌など
・肺炎-緑膿菌、黄色ブドウ球菌、クレブシエラなど
・肝、胆道-大腸菌、クレブシエラ、腸球菌、バクテロイデス