1 種類

EMR:胃の粘膜病変を挙上して鋼線のスネアをかけ,高周波により焼灼切除する方法

ESD:高周波ナイフで病巣周囲の粘膜を切開し,粘膜下層を剝離して切除する方法

2 適応

原則

リンパ節転移の可能性が極めて低く、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にあること。

絶対適応病変

2cm以下の肉眼的粘膜内癌(cT1a)と診断される分化型癌。

肉眼型は問わないが,UL(-)に限る。

適応拡大病変

① 2cmを超える UL(-)の分化型 cT1a
② 3cm以下の UL(+)の分化型 cT1a
③ 2cm以下の UL(-)の未分化型 cT1a,については脈管侵襲(ly,v)がない場合にはリンパ節転移の危険性が極めて低く,適応を拡大してよい可能性あり。

遺残再発病変に対する適応

初回の EMR/ESD 時の病変が適応内病変で,その後に粘膜内癌で局所再発した病変であれば,適応拡大病変として取り扱うことが可能。しかし,再 ESD を支持する明確なエビデンスはない。

3 偶発症

ある医療機関のESDによる場合のデータ

後出血:3.2%
穿孔:0.9%
治療時間中央値:78分

以上

弁護士 池田実佐子

*参考文献
日本胃癌学会『胃癌治療ガイドライン第3版』2010