(1)内視鏡とは

 内視鏡とは、先端部分にレンズがついた管であり、この内視鏡を操作することにより、体表面を切開したり侵襲の大きな手段を用いずとも、体内を観察したり、体内の組織を採取するなどし、癌などの早期発見などに役立つ医療機器です。

(2)内視鏡による事故

 内視鏡は、上で述べたとおり癌の早期発見、早期治療などに役立つ医療器具ですが、管理や手技には十分な習熟が要求され、不十分な技術や不注意があった場合、事故が発生する。

 内視鏡に関する事故としては、大きく分けると内視鏡手術前の麻酔薬、睡眠薬など薬剤投与から生じる事故と、内視鏡の操作を誤り大腸などに穿孔を生じさせてしまう事故に分類できる。

(3)裁判例

●内視鏡手術前の麻酔薬、睡眠薬など薬剤投与から生じる事故に関する裁判例

①福岡高等裁判所平成17年12月15日判決 判タ1239号275頁
②神戸地方裁判所平成14年6月21日判決
③福岡地方裁判所小倉支部平成15年1月9日判決

など。

●内視鏡の操作を誤り大腸などに穿孔を生じさせてしまった事故に関する裁判例

①福岡地方裁判所飯塚支部平成10年10月12日判決 判タ1026号249頁
②岡山地方裁判所平成15年4月2日判決
③大阪地方裁判所平成10年9月22日判決 判タ1027号230頁

など。

以 上

弁護士 藤田大輔