本件大腸の検査時のS状結腸穿孔の可能性
→下部消化管内視鏡検査(回腸末端から直腸まで)

「下部消化管内視鏡」
内視鏡機器の進歩と内視鏡の挿入技術の進歩により普及
以前透視下二回法でS状結腸にループ形成して脾湾曲部まで挿入しループ解除後に盲腸まで挿入が一般的方法だった
最近、非透視下一人法主流

偶発症
出血・穿孔が最多

手技(S状結腸部分)

●一人法

hooking the fold法(壁を一つ越えるたびに引き戻して短縮する)を多用し、S状結腸から下行結腸移行部を少し超えた所で軽い右回転を加えながらゆっくり引き戻す

→S状結腸が直線化される

→約45cmくらいで脾彎曲部に到達する

●二人法

基本的な挿入方法は常に管腔をとらえながら挿入と引き戻し繰り返すことで、一人法と大差なし

もっとも、本件憩室多かった

→憩室
→内容の停留、憩室炎、穿孔起こす可能性

以上

弁護士  池田実佐子

*参考文献

下条文武『メディカルノート検査の基本』西村書店、2008
林紀夫ほか『標準消化器病学』医学書院、2003
医療情報科学研究所『病気がみえるVol.1 消化器 第4版』メディックメディア、2010