●術式

大胸筋下豊胸術
乳腺下豊胸術
筋膜下豊胸術

プロテーシスが不自然な動きをすることを防ぐこととの関係で、元の胸の大きさと皮膚の進展性により大胸筋下豊胸術か乳腺下豊胸術かを選択

~以下、乳腺下豊胸術について~

●プロステーシス

①シリコンバッグ

 破損や漏れがあったとき異物肉芽腫やシリコンの拡散により皮膚の発赤、硬化、腋窩の違和感おこるおそれ

②生理食塩水バッグ

 破損や漏れあったとき、まれに乳房の変形生じ修正困難になるケース有

 波打ち生じやすい

 自然な感触困難

③ハイドロジェルプロステーシス

 破損や漏れあったとき、乳房の腫れ、痛み、息苦しさ、皮膚の発赤、壊死、硬化のおそれ。安全とは言えない。

④コヒーシブシリコンプロステーシス etc

 破損あっても周囲へ拡散する心配なし
 現時点では最も優れているとの見解あり

●切開の場所

①腋窩

 挿入やや困難

 無理に押し込むと出血やプロステーシスの損傷のおそれ

 挿入位置や捻じれ・ひだなど確認しにくい

②乳輪周囲

 乳頭の知覚異常のリスク、皮切部の陥没、プロテーシス抜去時乳房の中央の陥没の可能性

③乳房下縁

 挿入容易、位置や向き正確にできる、どの部位にも捻じれやひだできていない確認容易

●合併症

・プロステーシスの劣化破損

 以前の水飴状ジェルのシリコンは破れると組織に入り肉芽腫形成
 コヒーシブタイプは破れても流れ出ない
 一般に耐用年数10~20年

・カプセル形成・拘縮

 プロステーシスの周囲に被膜を形成し、拘縮を起こす
 拘縮が強いと球形に変化
 表面がツルツルタイプは拘縮を起こすケースあったが生理食塩水バッグやコヒーシブプロステーシスでは少なくなったという報告有

・波打ち

・軸の回転

・脂肪注入による硬化、しこり、溶解、石灰化

・感染

・露出 etc

●後遺障害

外貌
日常露出しない部位

→基本的には

胸部・腹部、背部・臀部全体の面積の4分の1以上の瘢痕→14級
2分の1以上の瘢痕→12級

以上

弁護士  池田 実佐子

*参考文献
酒井成身『美容外科基本手術―適応と術式―』南江堂、2008