弁護士  池田 実佐子


*参考文献

脳卒中合同ガイドライン委員会『脳卒中治療ガイドライン2009』

医療情報科学研究所『病気がみえるVol7 脳・神経 第1版』メディックメディア、2011

 

①動脈硬化のリスクファクター

②突然 片麻痺、しびれ、脱力、失語、めまい、片目視力消失など 短時間:2~15分

CTMRIで急性の脳梗塞病変なし

⇒ 一過性脳虚血発作(TIA)?

 

「一過性脳虚血発作(TIA)」

=局所の脳、脊髄、網膜の虚血により起こる

 急性梗塞に至らない一過性の神経障害

 脳梗塞の危険因子→早く対応重要

 

TIA発症後90日以内に脳卒中発症の危険は15~20%

TIA発症後90日以内に脳梗塞発症のうち約半数・・・TIA発症後48時間以内に発症

TIA発症平均1日後に治療→90日以内の大きな脳卒中発症率2.1%

             平均20日後に治療した場合より80%軽減

             入院期間、入院経費、6か月後の後遺症・・・軽減

1日24時間対応型TIA専門病院で24時間以内にTIAor軽症脳卒中と診断、直ちに治療開始→90日以内の大きな脳卒中発症率1.24%

    治療しなかった場合の予測値より79.2%軽減

 

●一過性脳虚血発作の疑い

 ↓

●早く発症機序確定

・塞栓源となる心疾患の検索

長時間モニター心電図、経胸壁心エコー図検査、軽食道心エコー検査

・頸動脈エコー図検査

・経頭蓋超音波ドップラー法による微小塞栓信号検出 など

 ↓

●治療・再発防止

急性期(48時間以内)←アスピリン

非心原性TIAに対して←抗血小板療法

心原性TIAに対して←ワルファリンによる抗凝固療法

頸動脈病変によるTIA←狭窄率等により、頸動脈内膜剥離術(CEA)の適応判断

           CEAハイリスクなら頸動脈ステント留置術(CAS)も

TIA・脳卒中発症予防←禁煙、適度な体重維持と運動、飲酒適量OK

 

脳梗塞急性期の治療

発症3時間以内←適応あればrt-PA静注療法

        適応なし+ウロキナーゼ適応有りならウロキナーゼ局所動注療法

発症3~6時間←ウロキナーゼ適応有ればウロキナーゼ局所動注療法

 

主な過失

ⅰ TIA発症後の脳梗塞発症予防懈怠

ⅱ 脳梗塞の急性期の治療内容ミス



以上