血清pHとカリウムの関係について、覚え方にはこつがあります。

 血清pHとカリウムの関係について簡単にまとめた次の表を見てください。

pH7.007.107.207.307.407.507.607.70
K6.05.55.04.54.03.53.02.5

 いわゆる正常値と言われているpH7.40を中心に見ていきましょう。

 pH7.00が中性ですから、血清pHが7.40ということは弱アルカリ性です。そして、この値が大きくなれなるほどアルカリ性が強くなり、逆に値が小さくなればなるほど酸性が強くなります。これは基本ですから有無を言わさず覚えてください。ちなみに、7.40という数字は中途半端ですが、医学書によく出てくる数字なので自然と覚えてしまいます。これを覚えられないようでは、医学文献の読み込みが足りない証拠…。暗記が苦手な私も自然に覚えてしまいましたからご安心を。

 さて、血清pHの値が大きくなるということは、アルカリ性が強くなることを意味しますが、これをアルカローシスと言います。逆に値が小さくなり血液が酸化することをアシドーシスと言います。これはどちらも生体にとってよくありません。生体はカラダの状態を一定に保とうとするので(恒常性:ホメオスターシス)、血清pHは7.40付近にとどまる必要があるのです。

 では、この血清pHに対して、カリウムはどのような関係にあるのでしょうか。上の表を見てもらえば分かるように、血清pHの値が大きくなればなるほど、カリウムの値は小さくなります。つまり、低カリウム血症になるということを意味しています。逆に、血清pHの値が小さくなればなるほど、カリウムの値は大きくなり、高カリウム血症を招きます。カリウムは、細胞内液の主要電解質ですが、血清にはわずか4.0mEq/lしかありません(ちなみに、細胞内液には、100mEq/lもあります)。ということで、わずかな変動でも生体に与える影響は少なくありません。重症の場合(特に高カリウム血症)は、心停止を招くなど致死的です。

 まとめると、

  • アルカローシス→低カリウム血症
  • アシドーシス→高カリウム血症

ということになります。

 さて、覚え方ですが簡単です。正常値(基準値)である血清ph7.40を見てください。これに対するカリウムの正常値は4.0です。上の表を見ると、血清pHが0.1ずつ大きくなると、カリウムの値は0.5ずつ小さくなります。逆も同じです。血清pHが0.1ずつ小さくなると、カリウムの値は0.5ずつ大きくなります。すなわち、反比例の関係で、血清pHが0.1変化すると、カリウムの値は0.5変化すると覚えてしまいましょう。どうですか?これなら覚えやすいでしょう…。医療専門の弁護士の皆さん、頑張ってください。