昨年12月、お笑いコンビでM-1グランプリを獲ったこともあるNONSTYLEのメンバー、井上裕介さんがタクシーと接触事故を起こしてそのまま逃げ去ったという事件がありました。
 翌日(12日)以降、レギュラー番組への出演は全て自粛しているとのことです。

 ところで、今回、井上さんは、「自動車事故でケガをさせた(過失運転致傷)」という点と、「事故を起こした後、救護しないで走り去った(当て逃げ)」という点が処罰の対象となります。

 まず、過失運転致傷のほうですが、7年以下の懲役、禁固または100万円以下の罰金が科せられます。
 裁判例では、ケガの場合、被害者との示談の有無、ケガの程度、自動車の大きさ・種類などが考慮されます。
 例えば、ケガが全治数週間程度で示談も成立していれば30万円から40万円程度、ケガが1か月以上に及び、さらに、大型自動車などの場合には、50万円から70万円程度の罰金が科せられているようです。

 次に、当て逃げは道路交通法違反(救護義務違反)となります。
 この場合、10年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられることになり(過失がある場合)、単なる過失運転致傷よりも重罪となります。
 もっとも、当て逃げ(ひき逃げ)した結果、被害者が死亡したような事案ではない限り、通常は罰金刑が科せられることが多いようです。

 なお、現時点で井上さんが逮捕されたというニュースはないようですが、逮捕されるかどうかは、「逃亡の恐れ」があるかどうかが一つの基準となります。