しかし、この制度を悪用して日本に入国し、その後、不法に滞在したり、違法に働いたり(原則として、外国人はしかるべき在留資格がないと働けません)、さらには犯罪に手を染める、という輩がいるわけです。
 日本では、特にヨーロッパ諸国のように「移民によって職が奪われる」という社会情勢にまでは至っていないので、在留期間を過ぎても日本に滞在する方々を忌み嫌うというよりは、「そんな人もいるんだ」程度に、遠い世界の話というぐらいにしか考えていないのかもしれません。
 ところが、不法滞在のように、”足元”がしっかりしていない状態ではろくな住居も得られず、もちろん、適法にカネを稼ぐこともできず(繰り返しになりますが、外国人はしかるべき在留資格がないと働けません)、そうなれば、行きつくところは違法な環境であり、やはり、犯罪学、社会学的な観点から、「犯罪の温床」と考えたくもなってしまうわけです。

 もっとも、このように失踪する「実習生」が一方的に「悪」というわけでもないのです。