先日の午後9時36分、靖国通り沿いの歌舞伎町の入り口付近で、都知事選に立候補しているマック赤坂氏を見つけました。
 ライトバンの選挙カーを「マック赤坂」と目立つ色彩で飾り、同じく目立つ旗とともにマック赤坂氏が車上でライトを振っていました。

公職選挙法での街頭演説が認められる時間帯

 なお、時は午後9時36分です。
 そこで「公職選挙法」が気になり調べてみたところ、公職選挙法164条の6は、「何人も、午後8時から翌日午前8時までの間は、選挙運動のため、街頭演説をすることができない」と規定されています。
 さらに、同法140条の2は、「何人も、選挙運動のため、連呼行為をすることができない。ただし、演説会場及び街頭演説の場所においてする場合並びに午前8時から午後8時までの間に限り、次条の規定により選挙運動のために使用される自動車又は船舶の上においてする場合は、この限りでない」とも規定しています。
 とすると、午後9時36分の時点で、スマイル党の政策や公約を街頭で演説したり、車上で「マック赤坂をよろしく」、「マック赤坂をよろしく」といったように名前を連呼していれば公職選挙法違反ということになるのかもしれません。

スマイルダンスをしていただけ

 しかし、このマック赤坂氏は、午後9時36分の時点で、車上でユラリユラリと、いわゆる”スマイルダンス”をしているだけであり、名前の連呼も演説もしていませんでした。
 したがって、結論としては何らの違法もなかったということです。

 このように、公職選挙法は知っているようで知らないことが多々あります。
 例えば、昨今、インターネットを利用した選挙運動が解禁され、ホームページやフェイスブックなどのSNS、また、ブログなどで特定の立候補者への投票を呼び掛ける選挙活動ができるようになりましたが、実は、メールでの選挙活動は禁止されているといったことです。
 ただし、これは「有権者」、つまり選挙権を持っており投票する側の話であり、「立候補者」は条件をクリアすればメールでの選挙活動も禁止されていません。
 しかし、「有権者」がツイッターで「選挙で山岸さんに当選しましょう」とつぶやいたりLINEで送信するのはOKで、「有権者」が電子メールで「山岸さんに一票をお願いします」と送信するのはNGというのは、正直、その限界がよくわかりません。

 インターネット選挙運動を解禁する公職選挙法改正の際には、自民党の会議などで、「メールウィルスなどが拡散するから」、「メールはマンツーマンであり密室性が高く、誹謗中傷やなりすましに悪用されやすいから」といった理由が挙げられていますが、それでもよくわかりません。

 自民党には、与党の余裕として、世論や現代の技術、国民の性格などに合致したしっかりとした選挙制度を構築し続けて欲しいところです。